PEラインにリーダーは絶対必要?理由と強度を落とさない最強ノット

「PEラインはこんなに強いんだから、リーダーなんて面倒なものを結ばなくてもいいのでは?」
釣りを始めたばかりの方が、必ずと言っていいほど一度は抱く疑問です。

釣り具店員歴28年の私が、あなたの疑問をスッキリ解決
結論から申し上げます。
PEラインを使うなら、ショックリーダーは「必須」です。

ショックリーダーを省略すると、せっかく掛かった大物を逃すだけでなく、高価なルアーをキャスト切れでロストする原因になります。
本記事では、なぜリーダーが必要なのかという「理由」と、初心者でも実践できる「適切な選び方・結び方」を徹底解説します。
なぜPEラインにリーダーが必要なのか?3つの致命的な弱点

PEラインは「感度が良く、細くて強い」という最強のラインに見えますが、実は単体では使えないほどの致命的な弱点を持っています。
リーダーは、その弱点を補う「盾」の役割を果たします。
1. 摩擦熱と「根ズレ」に弱い

PEラインは極細の原糸を編み込んで作られています。引っ張る力(直線強力)には滅法強いですが、横からの摩擦(擦れ)には、驚くほど脆い性質があります。
- 魚の歯やエラに触れる
- 海底の岩や海藻に擦れる(根ズレ)
- キャスト時に指にかかる負荷
これらに触れると、すぐに繊維が破断してしまいます。
傷に強い「フロロカーボン」や「ナイロン」のリーダーを先端に結ぶことで、この摩擦からPEラインを守るのです。
2. 瞬間的な衝撃(ショック)で切れる
PEラインは「伸び率」がほぼゼロです。
これは感度が良いというメリットの裏返しで、「急激な衝撃を吸収できない」というデメリットになります。
魚が急反転した際や、キャストの瞬間に、衝撃が一点に集中して「パチン!」と切れる(あわせ切れ・キャスト切れ)。
あわせ切れを防ぐため、適度な伸びのあるリーダーをクッション(ショックアブソーバー)として介在させる必要があります。
3. 軽すぎてトラブルが起きる

PEラインは比重が軽く、コシがありません。
リーダーなしでルアーを結ぶと、風に煽られてフック(針)にラインが絡まる「エビる(エビのように反り返って絡むこと)」現象が多発します。適度なハリのあるリーダーを結ぶことで、ルアーの姿勢が安定し、釣果アップに繋がります。
リーダー素材の選び方「フロロ vs ナイロン」
リーダーには主に2種類の素材があります。
迷ったら「フロロカーボン」を選べば間違いありませんが、特徴を理解して使い分けましょう。

【実例付き】PEラインとリーダーの適合号数リスト
対象魚や釣り方によって最適なバランスは異なります。
以下は一般的な目安ですが、私が拠点としている鳥取のフィールドや、実際に乗船する釣り船での経験を加味した実用的なセッティングです。

※特に鳥取で人気の「シロイカ(ケンサキイカ)」の釣り船では、隣の方とのオマツリ(糸絡み)を防ぐため、船長推奨のPE号数を守るのがマナーです。

事前に船のHPか船長さんに確認しましょう。
魚に見えない!?
\話題のピンクフロロリーダー/
これだけは覚えて!PEとリーダーを結ぶ「ノット」

PEラインとリーダーの結束は、金具(サルカン等)を使わず、糸同士を編み込む「ノット」が基本です。
強度が弱い結び方をすると、魚がかかった瞬間にそこから切れてしまいます。
最強かつ定番「FGノット」
現在、ルアーフィッシングで最も信頼されているのが「FGノット」です。
- メリット
結び目が細く、ガイド抜けが良い。結束強度が非常に高い。 - デメリット
慣れるまで手順が少し複雑。
最初は難しく感じるかもしれませんが、自宅で練習して必ず習得しましょう。
揺れる船上や現場でFGノットが組めれば、不意の大物が来ても安心してやり取りができます。
\動画で勉強/
【店員直伝】FGノットを失敗しない2つの「キモ」
動画を見よう見まねでやってみても、「すっぽ抜ける」「ぐちゃぐちゃになる」という方が多いのがFGノットです。
手順は動画に任せるとして、ここさえ意識すれば成功するという重要ポイントを2つだけ伝授します。
FGノット2つのコツ
- ラインを「ピン!」と張り続けること
編み込みをする際、PEラインがたるんでいると100%失敗します。口にくわえたり、足の指に巻きつけたりして、常にPEラインをピンと張った状態でリーダーを編み込んでください。 - 編み込み部の「色の変化」を確認する
正しく編み込めていると、締め込んだ時にリーダーにPEが食い込み、結び目の色が「濃く(透明っぽく)」変化します。
色が変化していない=締め込み不足です。これがすっぽ抜けの最大の原因です。
最初は手で組むのが難しければ、先ほど紹介した「ノットアシスト」のような補助道具に頼るのが、実は一番の近道です。
FGノットのお助けアイテム
第一精工「ノットアシスト2.0」

お店でも活躍しています
\新人スタッフにはまずこれをマスターしてもらいます/
誰でもできる「電車結び」
どうしてもFGノットが難しい場合や、強風の現場で素早く結び直したい場合は「電車結び」でも対応可能です。
ただし、結束強度はFGノットに劣るため、細いラインや負荷の小さい釣りに限定することをおすすめします。
\動画で勉強/
簡単だからこそ注意!電車結びのコツ
電車結び(ダブルユニノット)は手順が簡単ですが、仕上げを雑にすると強度が半分以下になってしまいます。
以下のポイントだけは必ず守ってください。
- 最後に必ず「濡らす」
乾いたまま強く締め込むと、摩擦熱でラインが傷つきます。最後にギュッと締める前に、唾や海水で結び目を湿らせてください。 - 4本の線をバランスよく引く
片方だけ引っ張ると結び目がヨレます。メインライン2本と、余った端糸2本の計4本を、バランスよく締め込んでいきましょう。 - 端糸は切りすぎない
PEラインは滑りやすいです。結び目のギリギリで切るのではなく、2〜3mmほど残してカットするのが安心です。
まとめ:リーダーは釣果と道具を守る生命線

PEラインの性能を100%引き出すためには、ショックリーダーの存在が必要不可欠です。
- 根ズレ・摩擦対策
- 衝撃吸収(クッション)
- トラブルレスな操作性
この3つの役割を理解し、対象魚に合わせたリーダーを選定してください。
しっかりとしたノットを組んで、メモリアルな一匹を逃さないよう、万全の状態で次の釣行に挑みましょう!

