【実測】シルバーウルフSV TWの飛距離は「必要十分」か?スピニングよりもベイトを推す理由

「ダイワのシルバーウルフSV TW PEスペシャルを検討しているのですが、飛距離が心配」
「スピニングのほうが結局釣れるんじゃない?」
ベイトリール、特にPEラインを使うチニングで「飛距離が出ない」悩みは、釣りが楽しめなくなるため、不安になる気持ちは痛いほど分かります。

釣り具店員歴28年の私が、あなたの疑問をスッキリ解決
現役釣具店員として、忖度なしでぶっちゃけます。
「単純な最大飛距離なら、スピニングリールのほうが伸びます」
しかし「飛距離で負けるなら買わない」と決めてしまうのは、非常にもったいない話です。
ベイトリールにはベイトリールのメリットと楽しみ方があります。
最大飛距離でスピニングに負けるとしても、ベイトリールにチャレンジしたいと検討している人には『シルバーウルフ SV TW』を自信をもって推します。
現場でチヌを釣るために必要な条件は「100mの遠投」ではなく「向かい風でも40m先にバックラッシュなしで投げ続けられる安心感」だからです。
本記事では、カタログスペック上の「飛距離」ではなく、実釣における「釣れる飛距離」についてお話しします。
本記事の結論
★飛距離は「十分」かつ、不安を忘れるほど「快適」すぎる
シルバーウルフSV TWは、PE0.6号〜0.8号を使った場合、軽量リグでも驚くほど素直に飛びます。
「飛ばないストレス」よりも「トラブルが起きない感動」が圧倒的に勝ります。
おすすめしたい人
- 向かい風でも強気に攻めたい
- 高切れ(ラインブレイク)恐怖症
- ピンポイントに撃ち込みたい
やめておいた方がいい人
- サーフで100m遠投したい
- 1g以下の超軽量リグしか投げない
\ 「バックラッシュ恐怖症」から解放される /
「スピニングのほうが飛ぶ」のに、なぜベイトを選ぶのか?
仕組み上、糸の放出抵抗が少ないスピニングリールのほうが飛びます。
しかし、チニング(特にボトムゲーム)において、飛距離だけで勝負が決まるわけではありません。
タップできる項目
1. 「点」で狙うならベイトが圧勝
スピニングは「線」で探る釣りには強いですが、橋脚のギリギリやカキ瀬の際(きわ)など、狙った場所に「点」で落とすキャスト精度はベイトリールの独壇場です。
距離感がつかみやすく、サミングで狙ったポイントへ落としやすい。
シルバーウルフは低弾道でスッと伸びるため、狙ったポイントに吸い込まれるようにルアーが入っていくのです。
2. 低弾道で風に強い
チニングは風との戦いになるため、風への強さこそが重要と言えます。
スピニングは弾道が高くなりがちで、風に煽られてラインが膨らみ、飛距離が落ちたり、ルアーの着水点がズレたりします。
対してシルバーウルフは、「低弾道」で風の下を切り裂いて飛びます。
風が強いときこそ、スピニングより「実際の飛距離」や「使いやすさ」で有利になります。
汎用機「ジリオン SV TW」とは何が違う?
「シルバーウルフSV TW PEスペシャルとジリオンSV TWは何が違うの?」
カタログを見ると、どちらもブレーキ名は『SV BOOST』と同じ。店頭でも「じゃあジリオンで良くない?」と本当によく聞かれます。
結論、PEライン(0.8号以下)を使うならシルバーウルフ一択です。
名前は同じでも、中身のチューニングが完全に別物だからです。
タップできる項目
名前は同じでも「中身」が違う
シルバーウルフは、ジリオンをベースにしつつ、PEラインを快適に使うためだけに再設計されています。
| 項目 | ジリオン SV TW (汎用モデル) | シルバーウルフ SV TW (PE専用機) |
|---|---|---|
| スプール | 深溝 太いナイロン・フロロ対応。 細いPEを巻くと、下の糸に食い込む(高切れの原因)。 | 浅溝(PE専用) 細糸専用設計。 下巻き不要で食い込み激減。 スプール自体が軽くレスポンス向上。 |
| ブレーキ (SV BOOST) | 汎用セッティング 重いライン(フロロ)を止めるため、ブレーキ力は強め。 | PE専用チューン 軽いPEラインでも後半伸びるよう、ブレーキの効きをマイルドに調整済み。 |
| BB | 8個 | 10個 |
| ドラグ | 最大5kg | 最大5kg |
店員のホンネ
最大の違いは「ブレーキの味付け」です。
ジリオンで軽いPEを投げると、ブレーキが効きすぎて「失速感」が出やすいですが、シルバーウルフは最後のひと伸びが違います。
さらに、浅溝スプールのおかげで「糸が噛み込むトラブル」から物理的に解放される点が最大のメリットです。
専用チューンの「PE専用SV BOOSTスプール」
汎用機との決定的な違いは、専用スプールがあるかないかという点です。
シルバーウルフには、細糸PE専用チューンの「PE専用SV BOOSTスプール」が搭載されています。

超々ジュラルミンと比較しておよそ1.3倍の強度を誇る素材「G1ジュラルミン」製です。
PE専用SV BOOSTスプールに、ナイロンやフロロは巻けません。
ナイロンやフロロは伸びて収縮するため、スプールに締め付ける力が加わります。
スプールは軽量化のため極薄に作られているので、締め付ける力によって破損することがあるからです。
ブレーキ制御の違い
シルバーウルフにはPE専用のSV BOOSTが搭載されています。
SV BOOSTは、SVコンセプトのトラブルレス性はそのままに、スプール回転数に応じて2段階の最適なブレーキ力を瞬時に与えられるシステムです。

中盤~後半にかけてはブレーキ力を減らすことで、後半のひと伸びを実現します。
つまり飛距離が伸びるということ。
店員のホンネ
「専用機なんてメーカーの戦略でしょ?」と思っていましたが、投げてみて驚きました。
フルキャストしたときの「後半の伸び」と、着水直前の「ライントラブルのなさ」は、自分でカスタムしたリール以上の完成度です。
実測レベルの飛距離感覚(PE0.6号使用時)
あくまで私の感覚値ですが、具体的な飛距離イメージをお伝えします。
推奨号数はPEライン0.6号-150m+12lbリーダーです。
おおよその飛距離
- 7g フリーリグ
約40m〜45m(必要十分!) - 10g プラグ
約50mオーバー(気持ちよく飛ぶ) - 3.5g ジグヘッド
約25m〜30m(近距離戦なら余裕)
上記の飛距離目安を見て、どう感じたでしょうか。
「100mの遠投が絶対条件」のような特別な場所でなければ、チヌを釣るには十分すぎる射程圏内といえます。
むしろ、40m前後の距離を「トラブルゼロ」でテンポよく投げ続けられるほうが、釣果には100倍重要です。
シルバウルフSV TWのよくある質問
シルバウルフSV TW PEスペシャルのよくある質問を紹介します。
初めてのベイトPEですが、バックラッシュしませんか?
驚くほどバックラッシュは発生しません。
もちろんゼロではありませんが、今までの常識が変わるほどトラブルレスです。
ブレーキを少し強めに設定すると、夜間の釣りでもノーサミング(指でのブレーキなし)で着水できるほど優秀です。
メンテナンス方法は難しいですか?
基本は「水洗い」だけでOKです。
特に、レベルワインド(TWS)周辺は海水を吸ったラインが通るため、塩が溜まりやすいです。
釣行後はドラグを締めて、冷水のシャワーでレベルワインド周辺を念入りに洗い流し、しっかりと陰干ししてください。
注油は異音がなければ不要です。
最適な糸巻量はどれくらいですか?
シルバーウルフSV TWは、150m巻いた状態でスプール外径が最適になるよう設計されています。
スプールの溝(ハーフライン)は「0.6号-90m / 0.8号-75m」の目安です。
近距離戦ならハーフラインまででも十分ですが、基本は下巻きなしの150m巻きで快適に使えます。
PE0.6号に合わせるリーダーは何号が良いですか?
フロロカーボンの「2.5号(10lb)」または「3号(12lb)」が鉄板です。
チニングは海底の岩やカキ殻にラインが触れるため、根ズレに強いフロロが必須です。
2.5号あれば50cm超えの大型チヌとも余裕で戦えますし、根掛かりした際も針を伸ばしてルアーだけ回収できる確率が上がります。
長さは1.5m(ひとヒロ)程度とってください。
ドラグ性能はどうですか?
「ドラグクリッカー」搭載で安心です。
チヌの強烈な突っ込みに対し、ドラグが「クリック音」を響かせながらスムーズに糸を送り出します。
スピニング同様の感覚でファイトできるので、身切れやラインブレイクも防げるのです。
【まとめ】「飛ばない」という噂は気にしなくて大丈夫
シルバーウルフSV TWは、決して「飛ばないリール」ではありません。
「必要な距離を、誰よりも正確に、トラブルなく飛ばすリール」です。
スピニングリールでの「風による糸フケ」や「コントロールの定まらなさ」にストレスを感じているアングラーは、ぜひ乗り換えを検討してみてください。
カキ瀬のギリギリにキャストが決まり、ガツン!と来るダイレクトな感覚は、スピニングリールでは味わえません。
飛距離の心配はいりません。
飛ばないの心配よりも「キャストが決まりすぎて釣れすぎる心配」をしておいてください。
▼ さあ、ベイトチニングを始めよう
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